
現在は営業を終了していますが、遊具やメリーゴーラウンドなどが撤去されず、そのまま残されています。そのため、園内に一歩足を踏み入れると、まるで時間だけが止まってしまったかのような不思議な光景が広がります。
1983年に開園、2011年に閉園
龍馬ランドがオープンしたのは1983年。
当時はソウルにある一般的な小規模遊園地の一つでしたが、2000年代に入ると経営難や施設の老朽化が進み、2011年に閉園しました。
普通なら、遊園地が閉園すれば遊具は撤去され、土地も別の用途に使われることが多いでしょう。
ところが龍馬ランドは、遊園地だった頃の姿をかなり残したまま現在に至っています。
色あせた看板、草木に囲まれた遊具、古びたミニ列車。そして何より印象的なのが、園内のシンボルともいえるメリーゴーラウンドです。
華やかな遊園地だった頃を想像すると、現在の静けさとのギャップに驚かされます。
「廃墟」なのに、なぜ人気?
龍馬ランドが面白いのは、完全に放置された危険な廃墟というわけではないところです。
現在は写真撮影や映像撮影の場所として利用されており、広告やドラマ、映画、バラエティー番組などのロケ地にもなっています。
韓国観光公社によると、CRAYON POPの「Bar Bar Bar」のMV撮影地として知られるようになったことをきっかけに、撮影スポットとして注目されるようになりました。
さらに、ソウル市も龍馬ランドについて、EXO、TWICE、IUなどのK-POPアーティストのMV撮影に使われた場所として紹介しています。
華やかなK-POPの映像と、少し寂しげな古い遊園地。
この組み合わせが、なんとも不思議な雰囲気を生み出しています。
韓国ドラマの「異世界」の舞台にも
龍馬ランドの魅力は、ミュージックビデオだけではありません。
韓国観光公社は、ドラマ『あやしい彼女』や『アンナラスマナラ-魔法の旋律-』にも登場する場所として紹介しています。
特に『アンナラスマナラ-魔法の旋律-』では、現実と幻想世界が交差するような舞台として龍馬ランドが使われました。
古びたメリーゴーラウンドや錆びた遊具が残る空間は、確かに普通の遊園地とは違った「異世界感」があります。
昼間に訪れても十分に独特ですが、映像作品の中で見ると、まるで現実世界から切り離された場所のように見えるのも納得です。
実際に遊具で遊べるの?
ここは注意が必要です。
龍馬ランドは現在、かつての遊園地として営業しているわけではありません。遊具に乗って遊ぶ場所ではなく、基本的には園内を見たり、写真を撮ったりする場所として利用されています。
また、映画やMVなどの撮影、貸し切り利用によって一般の入場が制限される場合があります。
そのため「せっかく行ったのに入れなかった」ということを避けるためにも、訪問前に営業状況や入場可能日を確認したほうがよさそうです(公式サイト)。
料金を払って入れる「廃遊園地」
現在の龍馬ランドは、一般的な廃墟とは少し違います。
韓国観光公社の案内では、営業時間は10時~18時、入場料は大人1万ウォンとされています。ただし、撮影などによって変更される場合があるため、最新情報の確認が必要です。
アクセスは、京義・中央線のマンウ(忘憂)駅1番出口から。鳳和中学校の隣にあります。
つまり、ソウルの街からそれほど離れていない場所に「昔の遊園地」がそのまま残っているのです。
なぜこんなに“異世界”に見えるのか
龍馬ランドが普通の廃墟と違うのは、「完全に消えてしまった場所」ではないからなのかもしれません。
かつて子どもたちが遊んだメリーゴーラウンドやミニ列車が残り、その周囲だけが静かに時間を重ねています。
しかも、そこに現代のK-POPや韓国ドラマの撮影隊がやってくる。
「過去の遊園地」と「現在の韓国エンタメ」が同じ場所に存在しているのです。
韓国旅行でソウルの定番観光地を巡るのも楽しいですが、少し変わった場所に行ってみたいなら、龍馬ランドはかなり印象に残るスポットかもしれません。
ただの廃遊園地ではなく、昔のソウルの記憶と現代の韓国カルチャーが混ざり合った、ちょっと不思議な場所。
それが龍馬ランドです。
SNS映え間違いなしのB級スポットなので、ご旅行の際はぜひ!

