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韓国のオーディション番組の特徴ざっくりまとめ

韓国のオーディション番組

韓国で数々のK-POPアイドルを生み出してきたオーディション番組。

現在もいくつか進行していますが、過去のオーディションについて筆者自身あまり詳しくなかったので、調べてみた内容をざっくりまとめてみました!

筆者

こんな方にオススメ♪
・推しメンが過去に別グループに所属してたらしいんだけど何の事?
・虹プロとかワナワンの話題になると話に入れない。
・最近デビューしたグループのはずなのに周りのファンはどうやら昔から知っているようだ。
・インタビューやプロフィールに出てくるPRODUCEとは一体?

WIN: WHO IS NEXT(2013年にMnetで放送)
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YGエンターテインメントが企画したサバイバルプロジェクトで11人の練習生がTeamAとTeamBに別れて対決し、結果TeamAがWINNERとしてデビューしました。

WINNER(現在は4人で活動)
・MIX & MATCH(2014年にMnetで放送)
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WIN: WHO IS NEXTで敗北を喫したTeamBがiKONとしてデビューしました。

iKON
・SIXTEEN(2015年にMetで放送)
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JYPの練習生16名の中から選ばれた9名でTWICEとしてデビュー。

・PRODUCE 101ワンオーワン(2016年にMnetで放送)
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ガールズグループオーディションで101人の参加者から選ばれた11名で構成されたI.O.Iアイオーアイがデビュー(2017年で活動終了)。

I.O.I
・PRODUCE 101ワンオーワンシーズン2(2017年にMnetで放送)
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ボーイズグループオーディションで101名の参加者から選ばれた11名で構成されたWanna Oneがデビュー(2019年で活動終了)。

Wanna One
・MIX NINE(2017〜2018年にJTBCで放送)
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最終的に男性メンバー9名、女性メンバー9名が残ったがデビューが白紙になり、主催したYGエンターテインメントの代表が謝罪する事態に。残念ながらデビューは叶わなかったが、その後選抜されたメンバーはそれぞれ男性はA.C.EやD1CE、ONF、TREASURE、CIXなど、女性はITZY、DreamNote、이달의 소녀イダレ  ソニョ(LOONA)、ARIAZなどでデビューし活躍しています。

A.C.E
ONF
DreamNote
이달의 소녀(LOONA)

・The Unit(2017〜2018年にKBS2で放送)
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既にデビューして失敗を経験したメンバーが参加し、男性・女性9名ずつ選抜され、それぞれUNB(2019年解散)、UNI.T(2018年秋解散)としてデビュー。

UNB
UNI.T
・アイドル学校(2017年にMnetで放送)
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41名の参加者から選ばれた9名でfromis_9プロミスナインとしてデビュー。

fromis_9

・PRODUCE48フォーティエイト(2018年にMnetで放送)
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MnetとAKB48グループ協力による番組で、AKB48グループから参加した39名と韓国側で参加した多国籍57名を合わせた96名のうち、選ばれた12名がIZ*ONEアイズワンとしてデビュー(2021年で活動終了)。

IZ*ONE
・YG宝石箱(2018〜2019年にVLIVE、YouTube、JTBC2で放送)
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YGエンターテインメント所属の練習生29名の中から選ばれた韓国人8名、日本人4名で構成されるTREASUREがデビュー。

TREASURE
・PRODUCE X 101エックス ワンオーワン (2019年にMnetで放送)
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選ばれた11名でX1エックスワンとしてデビュー(2024年まで活動予定だったが2020年に約半年の活動で解散)。

X1
・I-LAND(2020年にMnetで放送)
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Big Hit Entertainment(現 HYBE LABELS)とCJ ENMの共同企画で選ばれた7名がENHYPENとしてデビューしました。

ENHYPEN

・Nizi Project(2020年にHuluとYouTubeで放送)
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通称「虹プロ」。JYPエンターテインメントと日本のソニーミュージックが共同で企画し、日本の8都市とLAで行われたオーディションを勝ち抜いた26名のうち上位9名がNiziUとしてデビュー。

NiziU
・G-EGG(2020年にMnet、dTVで放送)
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SUPERNOVA(旧・超新星)の윤학ユナクがプロデューサーとして日韓合同でオーディションを行い、結果NIKが結成されました。日本の番組ですがMnetでも放送され、2021年秋にメジャーデビューの予定です。

ぴぃ〜!ざっくりのはずが…
こんなにあるなんて思ってもみなかった…!
もっときっとあるのかも知れないけど調べて出てきたのは
こんな感じです!

筆者

特徴

・歌やダンスに加え、チームプレイやバラエティ等マルチの才能を求められる。

審査方法の中にグループバトルがあったり、ダンス・ボーカル・スター性・人柄でポイントが分かれていたりと一人飛び抜けて歌やダンスが上手いだけでは勝ち抜けないようになっている場合が多く、チーム全体で高度なパフォーマンスを発揮して、なおかつ他のメンバーに埋もれない個性が求められます。

・参加者が素人とは限らない

基本的には事務所所属の練習生がメインでJYPやSM、YGなど大手事務所所属の練習生の場合もあります。ここが日本との大きな違いで、デビューしても他のグループとの競争に負けないような即戦力が求められます。

・活動期限が決まっている場合も

PRODUCEシリーズなどではデビューから解散までの活動期間が予め決められていました。ファンとしては残念な気もしますがグループ活動後に各メンバーが次のステージで活躍する為の戦略と言えるでしょう。

・既にデビュー済みのグループからの参加もOK

期間限定のオーディションの場合、既に所属しているグループでの活動を休止して参加し、活動期間終了後に元のグループに復帰するケースもあります。分かりやすい例だと、AKBやHKTのメンバーが元々のグループ活動を抜けて、IZ*ONEで活動し、活動終了後に元のグループに復帰しました。

他にもガールズグループDIAを暫定的に脱退してI.O.Iとして活動したり、NU'ESTの活動を中断してWanna Oneとして活動したケースもあり、活動期間終了後に復帰し、ソロでもデビューするなど確実に活躍の場を広げています。

・活動期間満了後の活躍も充実

オーディション参加時には練習生だったメンバーも、活動期間終了後にそれぞれ新たなグループに抜擢されたり、ソロデビュー、俳優への道を進むなど、グループ活動での経験と知名度を活かして活躍の場を広げています。Wanna One解散後にソロデビューし人気を博しているカン・ダニエルや、I.O.I解散後にソロデビューし人気のチョンハ、同じI.O.I出身メンバーが多いgugudanやWeki Mekiなども注目を集めています。一番最近だと2021年4月でIZ*ONEが活動を終了しましたが、各メンバーがどんな道に進んでいくのか今後の動きも気になるところ。

・視聴者参加型

SNSや専用のアプリを使って、ファンが直接参加者に投票したり、予選の種目でメンバーに披露してもらいたいコンセプトを投票したり出来るのも特徴です。テスト成績と審査員の判断だけではなく、ファンの一票が結果に反映されるのでつい応援したくなってしまいますよね。事務所としてもどのメンバーがどのくらい人気を集められるのかが分かるので、オーディションの合否に関わらずデビューを見据えた評価の重要な指標になっています。

・落選者も一定の人気を得られる

例えばSIXTEENで落選したチェヨンはその後、PRODUCE48を経てIZ*ONEとして活動、チェリョンはITZYとしてデビューする等、落選しても知名度が上がり、ファンが付く事から次のオーディションでも注目が高まったり、練習生から新グループメンバーに抜擢されるケースも多いです。

・夢がある

漠然としていますが、活動を終えた後もソロやグループで活動していて、歌番組などで元メンバーの数人が共演する事もこの先十分考えられます。実際にI.O.Iは既に解散していますがデビュー5周年を記念して、2021年5月にアプリを通じてライブ配信を行いました。旧メンバー同士が歌番組で並んでいる姿を見るのはファンとしても感慨深いですよね!

より公平なオーディションへ

このように韓国の芸能界でのチャンス獲得やブームの継続に良い循環をもたらしているオーディション番組ですが、過去にはPRODUCEシリーズのプロデューサーが、芸能事務所から巨額の接待を受けた疑いが持たれ、視聴者による有料メール投票の結果を改ざんした容疑で逮捕され、実刑判決が言い渡されました。

改ざんされた結果、正式デビューの機会を逃した12名の練習生と視聴者が弄ばれる結果になり、事件発覚時に活動していたIZ*ONEは目前に控えていたアルバム発売とドキュメンタリー映画の公開を大幅に延期、X1は活動期間の大幅に短縮する事態に発展し、世間でも「本当は誰がデビューしていたのか」「恩恵を受けて合格したのはどのメンバーなのか」など物議を醸すほどの社会現象にもなりました。

「最善を尽くした練習生に罪はない」として、結果が有利に操作された練習生のリストを公開しなかった裁判所の判断は素晴らしいと思いましたが、
それでも世間の分析から、自分が本来はデビューするはずではなかったとわかってしまったメンバーのショックは大きかったでしょうね。

筆者

このように、ただのエンターテインメントではなく、社会問題にまで発展するほど文化として根付いたオーディション、ポジティブに捉えれば今後はより厳しく公平に行われるので視聴者も安心・信頼して応援ができると思います。

現在進行中のオーディション・プロジェクト

2021年7月現在以下のオーディション・プロジェクトが進行中で、放映が開始されているものもあります。いずれも7月現在まだ間に合うので、今からでも推しメンを見つけて参加してみませんか?

・Girls Planet 999(2021年にMnetで放送予定)
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8月6日からスタートする企画で韓国・日本・中国からそれぞれ33名ずつ計99名がエントリーしていて、この中からガールズグループが誕生する予定です。

8月6日(金)20:20から日本でもAbema TVで放送予定です。見逃した場合はAbemaビデオでも視聴可能のようですが、無料視聴可能かどうかは現在のところ不明。場合によっては有料のABEMAプレミアム(月額960円)への登録が必要になる可能性もあります。

・LOUD(2021年にSBSで放送)
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JYP代表のパク・ジニョンとP NATION代表でカンナムスタイルでも有名なPSYが次世代のボーイズグループを発掘するオーディションです。

日本ではdTVで毎週土曜日に新エピソード配信中!

・Nizi Projectシーズン2(2022年に放送予定)
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現在、日本・韓国・アメリカでオーディション開催予定のボーイズグループオーディションで参加者のエントリー中です。

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植竹 智裕

元・世界新聞ライター。旅人(訪問国はアジアを中心に現在31カ国) 韓国歴は2005年の初海外旅行からスタートし、2012年には釜山からソウルまでママチャリで縦断。 オーストラリアでのワーキングホリデー中、田舎町で日本人ただひとり、韓国人に囲まれて生活したおかげあって2019年に韓国語能力検定5級取得。

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