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ソウル・梨泰院のゲイストリート「Homo Hill」!女性やストレートでも楽しめる?

筆者

韓国・ソウルを代表する国際色豊かな街、梨泰院(イテウォン)。

世界各国の料理店やバー、クラブが集まることで知られていますが、梨泰院にはもう一つ有名な顔があります。

それが、LGBTQ+のバーやクラブが集まる通称「Homo Hill(ホモヒル)」です。

※Homoという単語に差別的・侮蔑的な印象を受ける人も多いため、近年ではもっとニュートラルに「The Hill」や「LGBTQ Street」とも呼ばれているようです。

「ゲイストリート」と呼ばれることもあるため、

「ゲイじゃないと行きにくいのでは?」

「女性でも入れる?」

「ストレートのカップルや友達同士でも大丈夫?」

と気になる人も多いでしょう。

結論からいうと、女性やストレートの人でも利用できる店はあります。ただし、すべての店が誰でも入れるわけではありません。

店によって客層や入場ルールがかなり違うので、そこを知ってから訪れるのがおすすめです。

梨泰院の「ゲイストリート」はどこ?

LGBTQ+のナイトライフが集まるエリアとして特に有名なのが、Usadan-ro 12-gil(ウサダンロ12キル/우사단로12길)周辺です。

地下鉄6号線の梨泰院駅3番出口から歩いて5~10分ほど。

メインストリートから坂道の路地へ入っていくと、小さなバーやクラブが集まったエリアが現れます。

この一帯は正式な行政上の地名ではなく、昔から「Homo Hill」という通称で呼ばれてきました。

近年は「The Hill」や「LGBTQ Street」など、よりニュートラルな呼び方も使われています。

なお、LGBTQ+関連の店はこの路地だけに集中しているわけではありません。

梨泰院路(Itaewon-ro)や普光路(Bogwang-ro)、その周辺にもバーやクラブが広がっています。

「ゲイストリート」だけど、女性やストレートでも大丈夫?

ここが梨泰院を訪れる際の重要なポイントです。

「ゲイストリート=ゲイ以外は入れない」というわけではありません。

実際、梨泰院にはLGBTQ+の人だけでなく、ストレートの友人や外国人旅行者など、さまざまな人が訪れるバーがあります。

特にバー系の店舗では、男女混合のグループやストレートの旅行者が利用できるケースもあります。

一方で、ゲイ男性向けに特化したクラブなどでは、女性の入場を制限している場合があります。

例えば現在の梨泰院では、女性はゲイ男性の友人と一緒の場合に限って入場できるクラブや、男性限定のクラブ、女性の入場を制限しているクラブなどがあります。

つまり、「LGBTQ+エリアだから誰でもOK」でもなければ、「ゲイ専用だからストレートはNG」でもないということです。

お店ごとのルールを確認するのが一番確実です。

女性なら比較的入りやすい?

女性旅行者の場合、比較的入りやすいバーもあります。

特に、座ってお酒を飲んだり、音楽を聴いたりするタイプのバーでは、クラブほど厳しい入場制限が設けられていない場合があります。

また、梨泰院には女性やクィア女性を中心としたバーもあります。

ただし、女性向けの店だからといって、男性を含むすべての人が自由に入れるとは限りません。

例えば女性中心のコミュニティを守ることを目的としている店では、男性の入場を制限することがあります。

そのため、女性だからどこでもOKというわけでもありません。

旅行前に最新のSNSや店舗情報を確認するのがおすすめです。

ストレートの男性はどう?

ストレート男性の場合も、店によって対応が異なります。

LGBTQ+の人たちが交流するための空間なので、単に「ゲイバーに珍しいものを見に行く」という感覚ではなく、その場にいる人たちを一人の客として尊重することが大切です。

特に女性向けのバーや、特定のコミュニティを対象とした店では、ストレート男性の入場を制限する場合があります。

一方、LGBTQ+フレンドリーなパブやミックスバーなどなら、ストレートの旅行者も比較的訪れやすいでしょう。

初めてなら「バー」と「クラブ」を分けて考える

梨泰院のLGBTQ+ナイトライフを初めて体験するなら、まず知っておきたいのが、

バーとクラブでは雰囲気がかなり違うということです。

バー

お酒を飲みながら会話するのが中心。

比較的小規模な店も多く、初めて訪れる人には入りやすいタイプです。

女性やストレートを含む混合グループでも利用できる店があります。

クラブ

音楽やダンスを楽しむことが中心。

K-POPやEDMを流す店から、ハウス、ディスコ、ドラァグパフォーマンスなどを楽しめる店までさまざまです。

一方で、男性限定・女性入場制限などのルールが設定されている店もあるため、混合グループの場合は特に注意が必要です。

K-POP好きにも面白い梨泰院

梨泰院のゲイバーやクラブでは、K-POPや韓国のポップミュージックが流れる店もあります。

K-POPのヒット曲に合わせて踊ったり、DJによるリミックスを楽しんだりと、韓国ならではのナイトライフを体験できます。

店によっては韓国人だけでなく、アメリカやヨーロッパ、アジア各国などから来た外国人も多く、かなり国際的です。

そのため、韓国語が得意ではない旅行者でも比較的交流しやすいのが梨泰院の魅力です。

なぜ梨泰院にゲイストリートができた?

梨泰院にLGBTQ+のコミュニティが形成された背景には、この街の国際性があります。

朝鮮戦争後、梨泰院は米軍施設との関係などから外国人向けの飲食店やバー、クラブが発展してきました。

その中で、1960年代以降にはトランスジェンダーの人々が集まる店なども登場。

その後、ナイトライフの発展とともに性的マイノリティーのコミュニティも形成され、現在の梨泰院のLGBTQ+エリアにつながっていったとされています。

つまり現在の「ゲイストリート」は、観光客向けに突然作られた場所ではありません。

梨泰院が長い時間をかけて形成してきた、国際的で多様な文化の一部なのです。

梨泰院と鍾路3街は雰囲気が違う

ソウルのLGBTQ+ナイトライフを語るとき、梨泰院と並んで名前が挙がるのが鍾路(チョンノ)3街です。

ただし、この2つはかなり雰囲気が違います。

梨泰院は外国人旅行者も多く、クラブやバーなどが集まる国際的なナイトライフエリア。

一方、鍾路3街には昔から続く小規模なゲイバーが多く、よりローカルな雰囲気があります。

「韓国旅行でLGBTQ+ナイトライフを体験してみたい」という旅行者に梨泰院が知られているのは、外国人でも比較的入りやすい国際的な雰囲気があるからでしょう。

夜に行くなら何時ごろ?

昼間のThe Hill周辺は、意外なほど静かです。

バーやクラブを目的に訪れるなら、基本的には夜がおすすめ。

特に金曜日・土曜日の夜から深夜にかけて人が増えていきます。

クラブの場合は、深夜になってから盛り上がる店も少なくありません。

ただし営業時間やイベント、入場条件は変更されることがあります。

2026年現在のガイドでも、店舗の移転・閉店・名称変更が頻繁に起きていることが指摘されています。

そのため、古い旅行ブログに載っている店をそのまま目指すより、旅行直前にGoogle Mapsや店舗のSNSなどで営業状況を確認するのがおすすめです。

初めて行くなら「見学」ではなく一緒に楽しむ

The Hillを訪れる際に一つ覚えておきたいのが、ここは観光用に作られたテーマパークではないということです。

実際に人々が飲んだり、踊ったり、友達と過ごしたりしている場所です。

そのため、「ゲイの人たちを見に行く」という感覚ではなく、

「いろいろな人が集まるソウルの夜の街を楽しむ」くらいの感覚で訪れるのがよいでしょう。

店内で他のお客さんを無断で撮影したり、性的指向について本人に尋ねたりするのも避けたほうが無難です。

女性・ストレートでも楽しめる「梨泰院のゲイストリート」

梨泰院のHomo Hillは、名前だけを見ると「ゲイの人しか行けない場所」のように感じるかもしれません。

しかし実際には、女性やストレートの旅行者でも入れるバーや、LGBTQ+とストレートが一緒に楽しめるミックス系の店があります。

一方で、ゲイ男性専用のクラブや女性の入場を制限する店もあるため、「Homo Hillならどこでも入れる」と考えないことが大切です。

初めてなら、まずは比較的カジュアルなバーやミックス系の店から訪れて、雰囲気を楽しんでみるのもよいでしょう。

韓国旅行で明洞、弘大、江南とは少し違ったソウルの夜を体験したいなら、梨泰院のThe Hillは興味深いエリアです。

多国籍な人々、K-POP、クラブカルチャー、LGBTQ+カルチャーが入り混じる、梨泰院ならではの夜を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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植竹 智裕

元・世界新聞ライター。旅人(訪問国はアジアを中心に現在31カ国) 韓国歴は2005年の初海外旅行からスタートし、2012年には釜山からソウルまでママチャリで縦断。 オーストラリアでのワーキングホリデー中、田舎町で日本人ただひとり、韓国人に囲まれて生活したおかげあって2019年に韓国語能力検定5級取得。

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