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【映画名鑑】20世紀のキミ(2022)結末ネタバレあり

基本情報

作品名:20世紀のキミ

原題20세기소녀(イーシセギ ソニョ)
英語タイトル20th Century Girl
略称
ジャンルラブコメ、時代劇
配信開始2022年10月21日
配給Netflix
演出パン・ウリ
脚本パン・ウリ
視聴等級12歳以上
公式サイト番組公式サイト
筆者オススメ度★★★★★

あらすじ

1999年、17歳の少女ボラは親友ヨンドゥの恋の為にキューピット役を買って出るが、そんな彼女にも思わぬロマンスが訪れる。心温まる青春映画。

見どころ

ピッピ(ポケベル)やVHS、8ミリなど1990年代ならではのレトロアイテム盛りだくさんのニュートロ作品!

甘酸っぱいフレッシュな青春時代を振り返るところから始まる作品ですが、冒頭で登場する現代で送られてきた一通の招待状から判明する衝撃の展開には号泣必至です。

キャスト

★…特別出演

●主要人物

ナ・ボラ
親友ヨンドゥの恋のキューピッドになる為にヒョンジンの素性を調べ始める過程でウノと知り合い、惹かれ合っていく。
キム・ユジョン
「トンイ」「太陽を抱く月」など

大人:ハン・ヒョジュ
「トンイ」「ハピネス」など
プン・ウノ
ボラの同級生で放送部の同期。ニュージーランドで暮らしていたが親の離婚で父と共に韓国に戻ってきた。
ビョン・ウソク
「花が咲けば、月を想い」「恋愛ワードを入力してください〜Search WWW〜」など
パク・ヒョンジン
ウノの親友。ヨンドゥの片思いの相手としてボラの観察の対象となるが、徐々にボラに惹かれる。
パク・ジョンウ
「賢い医師生活」シリーズなど
キム・ヨンドゥ
ボラの親友。心臓に病を抱え、アメリカで手術を受ける間、ヒョンジンについての情報を調べてもらう。
ノ・ユンソ
「私たちのブルース」など

●清州ウアム高校

サイアク
ボラのクラスメイト。
チョン・ヘウォン
「シュルプ」「還魂」など
マダム
ボラのクラスメイト。
ユン・イレ
「哲仁王后」など
生活指導教師イ・ボムス
「IRIS2-アイリス2-:ラスト・ジェネレーション」など
保健教師パク・ヘジュン
「アスダル年代記」「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」など
教師チョ・ジヒョン
「5月の青春」「君は私の春」など
ボクスンカン・チェヨン
「未成年裁判」など

●ボラの家族

ボラの父チョン・ソギョン
「調査官ク・ギョンイ」「アスダル年代記」など
ボラの母キム・ソンギョン
「太陽の都市」など
ナ・バダ
ボラの弟。
イ・チュンム
「ゴールデンスプーン」「気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!」など

●その他

ジョセフ(プン・ジュノ)
ウノの弟。母親と一緒にニュージーランドで暮らしている。
オン・ソンウ
「ソウル・バイブス(映画)」「半分の半分〜声で繋がる愛〜」など

幼少期:チョン・ミンジュン
「還魂」など
チョン・ウノ
大学生になったボラが紹介で出会った男。
コン・ミン
「ハベクの新婦」「華政[ファジョン]」など
郵便配達員チェ・ギョシク
「還魂」「二十五、二十一」など
ミン・ホンギイ・ウソン
「ムーブ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です」など
屋台の男
慶州の屋台で桑の酒を売っていた男性。
シン・ドンニョク
「気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!」「だから俺はアンチと結婚した」など
ウノの父
声の出演。
リュ・スンニョン

あらすじ結末(ネタバレ注意)

引っ越しセンターを経営する男のもとに成人向けのビデオとJosephという作家の展示会の招待状が送られてくる。送り主だと疑われた娘ボラ(キム・ユジョン)は、高校時代のある日の事を思い出す。1999年、まだ実家がレンタルビデオ屋を経営していた頃、アメリカでの心臓手術を控える親友ヨンドゥ(ノ・ユンソ)が一目惚れした男子高校生の調査を頼まれる。手がかりは彼の高校の制服と、採寸に来たから自分たちと同じ新入生、それと名前だけだった。ヨンドゥが手術で渡米している間に入学シーズンを迎え、登校初日から彼を探すボラ。彼はペク・ヒョンジン(パク・ジョンウ)。初日から彼を発見したボラは身の回りを事細かに観察してヨンドゥに報告を始める。

ある日、ヒョンジンが体育の授業で怪我をしたのを目撃したボラは、仮病を使って保健室に向かい、そこでヒョンジンと親友ウノ(ビョン・ウソク)が放送部へ入部すると聞いてオーディションで得意のテコンドーを披露するが、ヒョンジンは彼女を合格させる為にオーディションを辞退してしまう。入部したウノを頼りにヒョンジンの情報を得ようとするがウノはクールな態度で近づきづらい。

もっと詳しく

電話帳を見てパク姓の家に片っ端から電話をかけたボラは遂にヒョンジンの電話番号を突き止め、好きな歌アンケート中の調査会社職員を装ってポケベルの番号を聞き出そうとするが、なぜか正体を言い当てられ慌てて電話ボックスを立ち去る。

電話に出たのはウノだった。ヒョンジンのポケベル番号を教える代わりに「情事」という映画のレンタルを頼まれたボラだが、抜き打ちの持ち物検査で見つかり大恥をかいてしまう。しかし、その夜ウノがヒョンジンを連れてレンタルビデオ店にやってきてポケベル番号をゲット。

放送部でも順調に活躍するボラ。ウノからヒョンジンの情報を聞き出し、8ミリビデオの撮影方法を教わる。

ある夜、告白してきた女子生徒を巡って先輩に絡まれたヒョンジュンを飛び蹴りで助けるボラ。ウノも加勢し共に逃げ出した3人。警察官のそばに逃げるがウノと手を握っている事に気づき動揺する。

一件で足を怪我したボラの前にバイクで颯爽と現れたヒョンジン。景色のいい高台で初めてヒョンジンと言葉を交わしたボラは動揺するが、バイクがガス欠し、トラックの荷台で気まずいドライブをする羽目に。その足でウノの働く店に食事にしに行った二人。ボラは突然ヒョンジンから告白されたボラは親友の為に必死でフラレようとして、自分の欠点を口走って走り去ってしまう。

公園で佇んでいたボラに松葉杖を届けたのはウノだった。ヒョンジンにフラれたと勘違いしたウノにときめき始めるボラ。状況をどのようにヨンドゥに伝えればいいかわからない。

慶州に修学旅行に訪れた一同。ここでもヒョンジンのアタックを受けたボラはただの友達だと強く反発する。その夜、部屋の仲間と先生に隠れて酒を飲み始めた女子たち。ベランダに隠していたお酒を盗んだ男子の部屋に殴り込みに行ったボラ。先生に見つかりそうなピンチを救ったのはウノだった。酔った勢いでウノの頬に手を触れるが、気づいたら翌朝になっていた。

飲酒の罰で海岸の清掃を命じられたボラはウノの事を眺め、ヒョンジンにその事を指摘される。ウノへの気持ちを自覚したボラ。

ある雨の日、店番をしていたボラの前に現れたウノ。向かいのアイスクリーム屋で働き始めるという。窓越しに目が合い動揺するボラ。アイスを届けにきてくれたウノから5歳の弟の話や、ニュージーランドで暮らしていたが親の離婚で父と韓国に戻ってきた頃を聞いた彼女は、彼が暮らしていたという家になっていたスモモを食べながら冗談を交わす。落ちてきたスモモに邪魔されてしまうがいい雰囲気になり、帰り道でファーストキスを交わす。ヨンドゥ同様、恋の味を覚え幸せいっぱいのボラ。

週末のデートに着る服を買った帰り道、ヒョンジンから強引にアイスに誘われるボラ。勤務中のウノも二人の姿が気になり、嫉妬の炎を燃やす。そこに手術を終えたヨンドゥが戻ってくる。涙で抱き合う二人。

手術の成功を喜ぶ二人だが、ヨンドゥが一目惚れした「ヒョンジン」の正体がウノだったと知り、怪しい空気が漂う。同じ人を好きな事がわかり、ウノと気まずくなるボラ。真実をヨンドゥに告げようとするが手術の傷を見ると心が傷んで言い出せない。

週末のデートにヨンドゥを行かせたボラは嘘をついてヒョンジンらと農園でブドウを収穫する。いつかダブルデートするのでは?と何も知らずにウノとの関係に盛り上がるヨンドゥ。

ウノからポケベルにメッセージを受け取ったボラはヨンドゥの手前、気まずい思いをしながらも夜中に公衆電話からウノに電話をかける。10秒数えている間に飛んできたウノに、わざとデートに行かなかったと嘘をつくボラ。その気は無かったと言われて、雨の中ラブレターを見つめるウノ。

彼が初めてボラに出会ったレンタルビデオ店での思い出や、中学卒業までヒョンジンの制服を借りていた事が明かされ、ボラへの気持ちが綴られた手紙。

修学旅行の夜、気持ちをうっかり告白していたボラ。しかしウノはそれが自分に対してなのか、ヒョンジンに対してなのかわからなかった。いずれニュージーランドに戻るが必ず戻るという告白が綴られていた。

放送部の企画でペアになり気まずい二人。インタビュー映像の編集の為、知り合いのテレビ局員を紹介するヨンドゥ。ヒョンジンも含め4人でソウルに向かい、ソウルランドのチケットを見せるヨンドゥはウノに告白すると明かす。しかし、いざ訪れたものの心臓に負担がかかる乗り物に乗れないヨンドゥ。ボラは気を遣ってヨンドゥとウノを残し、ヒョンジンとジェットコースターに乗りに行くが、ヨンドゥもウノの視線の先を薄々感じ始める。ウノはヨンドゥに謝り、ヒョンジンと交代してジェットコースターに乗る事に。

戻ってきたヒョンジンからウノが高所恐怖症だと聞いたヨンドゥはウノの気持ちを確信する。二人が両思いと聞いて言葉を失うヨンドゥ。呼吸が荒いウノを心配するボラ。一緒にいたかったというウノは手を握り、愛を叫ぶ。もうすぐニュージーランドに戻ると打ち明けられても強がってしまうボラ。その帰り道、ヨンドゥはボラにどうして本当の気持ちを言わなかったのか責める。友情の為に正直に言えるはずはなかったと涙するボラをなおも責め続け、ウノが好きだがボラとの友情の為なら諦めるのにと涙するヨンドゥ。

親権が母親に移り、出国を来週に控えたウノ。傷ついたヨンドゥと連絡が取れないボラ。ヨンドゥもボラが消したチャットの内容に気づき、そこでウノが好きだというボラの気持ちを知り涙を流す。ウノを呼び出したヨンドゥは、ボラが自分の為に嘘をついていると明かし、二人のキューピッドを買って出る。

ある夜、ボラが家に替えると弟のバダが救急車で運ばれていた。出国前夜、ボラを訪ねたウノだが、搬送騒ぎでボラは気づかない。明け方まで店の前で待っていたウノだが、ボラには会えず。

登校してヨンドゥと気まずいボラだが、彼女が突然倒れ慌てて背負う。病気のフリをしただけだと言い、ボラを呼び出したヨンドゥはヒョンジンに頼んで、出国前に最後にボラとウノを会わせようとする。ヒョンジンのバイクで駅へ急ぐ二人。

ホームでウノを呼び止めたボラは涙で本心を告げる。好きじゃないと言った事も嘘だったと涙するボラに微笑む。列車の到着と共に大声で気持ちを叫んだボラを抱きしめ、必ず戻ると別れを告げ、列車に乗り込む。扉が閉まり号泣するウノ。

ネタバレ注意!

文化祭で21世紀への手紙と題された映像が流れ始める。ボラはウノから届くメールが楽しみだった。ヨンドゥはヒョンジンと徐々に距離を縮め始める。21世紀へのカウントダウンが始まる。ソウルのメディア系の大学を受験するというウノの言葉を支えに大学に合格したボラだが、突如ウノと連絡が取れなくなる。心配しながらも上京するボラ。

新しい生活が始まり、徐々にウノのいない生活に慣れ、紹介された男子と出会うが、彼の名前がウノだと知ると久々にウノの事を思い出し、突然大泣きを始めてしまう。もう耐えられないと電話をかけ、使われていない番号にウノの悪口を叫ぶ。

月日が過ぎ、実家を訪れたボラは送られてきた「情事」のビデオと招待状を見つけ、映像展に足を運ぶ。スモモの来を描いた映像作品に微笑むボラ。しかし、作品に添えられたメッセージにはウノが2001年に永眠した事が書かれていた。彼女の前に姿を現したのは弟だった。

招待してくれなかったら知らずに一生怒っていたかもというボラ。兄の視線を追体験した弟から彼が幸せだったと聞いて涙するボラ。

実家で古いビデオデッキを持ち出したボラは当時ウノが撮りためていたビデオを通して、当時の自分の姿を見つめる。そして当時の学校のメンバーの21世紀への手紙の中でボラはもっと素直になりたいと語っていた。続いて弟といるウノの姿が映し出されると涙を流す。映像は2000年になったその日に日の出を撮影したものだった。会いたいと語って微笑むウノに涙を流すボラ。

OST

現在のところ、リリースなどの情報は入っておりません。

フルOST

作品にまつわるエピソード

●撮影は2021年10月5日から2022年1月6日まで原州、清州、忠州で行われた。

●主演のキム・ユジョンとハン・ヒョジュは「イルジメ[一枝梅]」「トンイ」に続き、それぞれの時代の同一人物を演じるのは3回目である。

関連動画リンク

製作発表やポスター撮影・インタビューなどのリンクを貼っていきます。

●製作発表

●メイキング

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植竹 智裕

元・世界新聞ライター。旅人(訪問国はアジアを中心に現在31カ国) 韓国歴は2005年の初海外旅行からスタートし、2012年には釜山からソウルまでママチャリで縦断。 オーストラリアでのワーキングホリデー中、田舎町で日本人ただひとり、韓国人に囲まれて生活したおかげあって2019年に韓国語能力検定5級取得。

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