韓国ドラマで、登場人物たちが羊のような形に巻いたタオルを頭にかぶり、ゆで卵を食べながらくつろぐシーンを見たことはありませんか? あの場所が、韓国の温浴文化を代表する「チムジルバン(찜질방)」です。
チムジルバンは、サウナに入るだけの場所ではありません。お風呂や温熱室で温まり、休憩スペースで寝転び、シッケを飲み、卵を食べる。施設によっては食堂やマッサージ設備もあり、韓国ならではのリラックス体験ができます。

今回は、初めて訪れる人にも分かりやすい楽しみ方と、韓国旅行で立ち寄りたいおすすめ施設を紹介します。
チムジルバンとは?韓国の「くつろぎスポット」
チムジルバンは、韓国語で「찜질방」と書き、温熱室やサウナ、入浴施設、休憩スペースなどを備えた施設です。日本のスーパー銭湯に似ていますが、温熱室で汗を流したあと、館内着のまま広い休憩エリアでくつろげるのが特徴です。
韓国では、家族や友人と一緒に過ごしたり、旅行中に疲れを癒やしたりする場所として親しまれています。施設によっては深夜も利用でき、仮眠スペースや食堂を備えているところもあります。
なお、チムジルバンと似た言葉に「ハンジュンマク(한증막)」があります。こちらは伝統的な韓国式の蒸し風呂を指す言葉で、チムジルバンの中にハンジュンマクを備えた施設もあります。
韓国ドラマでもおなじみ!チムジルバンの楽しみ方5選
1. 羊巻きタオルを作ってみる
チムジルバンの定番といえば、頭にかぶる「羊巻きタオル」。韓国語では「ヤンモリ(양머리)」と呼ばれます。
タオルの両端を折り込んで輪を作り、頭にかぶるスタイルで、羊の耳のような形が特徴です。ドラマやバラエティー番組でもおなじみなので、現地でぜひ試してみたいところ。記念写真を撮れば、韓国旅行らしい一枚になります。
2. ゆで卵とシッケを味わう
チムジルバンの定番グルメは、ゆで卵と「シッケ(식혜)」です。
卵は施設によって、燻製したような色合いのものや、石窯などで加熱したものが販売されています。シッケは米と麦芽などを使った韓国の伝統的な甘い飲み物で、米粒が浮かんでいるのが特徴です。
汗を流して休憩したあとに卵を食べ、冷たいシッケを飲む。この組み合わせは、韓国ドラマで見た光景を実際に体験できる楽しみの一つです。
3. 温度の違う部屋を巡る
チムジルバンには、黄土の部屋、塩の部屋、炭の部屋、氷の部屋など、さまざまな温熱室が設けられていることがあります。
それぞれ温度や湿度、内装が異なるため、自分が心地よいと感じる部屋を探しながら過ごせます。初めてなら、低温の部屋から試し、無理をせず短時間ずつ利用しましょう。
高温の部屋では脱水や熱中症の危険もあるため、こまめに水分を補給し、気分が悪くなったらすぐに退出してください。
4. 広い休憩スペースでゴロゴロする
チムジルバンの醍醐味は、温熱室から出たあともゆっくり過ごせることです。
館内着に着替え、広い休憩エリアで横になったり、友人とおしゃべりしたり、軽食を食べたり。施設によってはマッサージチェアや漫画・ゲームなどの設備があるところもあります。
観光の予定を詰め込みがちな韓国旅行ですが、チムジルバンではあえて何もしない時間を楽しむのもおすすめです。
5. あかすりや食堂も楽しむ
施設によっては、韓国式のあかすりやマッサージ、食堂などのサービスも利用できます。
あかすりは浴場内の専用スペースなどで行われることが多く、料金や予約方法は施設によって異なります。食堂ではラーメンやトッポッキ、キンパなどを提供するところもあり、温浴施設でありながら食事まで楽しめます。
ただし、付帯サービスはすべての施設にあるわけではありません。利用したいサービスがある場合は、事前に確認しましょう。
韓国旅行で訪れたいおすすめチムジルバン4選
1. スパレックス東大門店(SPAREX)
ソウル・東大門エリア
観光の合間にチムジルバンを体験したい人におすすめなのが、東大門エリアにあるスパレックスです。
韓屋風の内装が特徴で、韓国らしい雰囲気の中で休憩できます。東大門でショッピングを楽しんだあとに立ち寄るプランにも向いています。
営業時間や料金は変更されることがあるため、訪問前に最新情報を確認してください。
2. spa lei(スパレイ)
ソウル・新沙エリア/女性専用
女性専用のチムジルバンを探している人には、江南エリアの「spa lei」が候補になります。
温浴やサウナのほか、美容関連のサービスを提供しているのが特徴です。女性だけで落ち着いて過ごしたいときや、美容を目的にした旅行にも向いています。
3. アクアフィールド高陽(AQUAFIELD Goyang)
京畿道・高陽市
ソウル近郊で、設備の充実したスパを楽しみたい人におすすめです。
アクアフィールド高陽は、チムジルスパのほか、水遊びやリラクゼーションを楽しめる施設として知られています。韓国観光公社も紹介しており、温熱室や休憩エリアでゆっくり過ごしたい人にぴったりです。
一般的な街中のチムジルバンよりもレジャー施設としての要素が強いため、料金や利用時間、エリアごとの入場条件を確認して計画しましょう。
4. パラダイスシティ CIMER(シメール)
仁川・永宗島/仁川国際空港周辺
旅行の前後に、少しぜいたくなスパ体験をしたい人におすすめなのが、パラダイスシティ内の「CIMER」です。
温水プールやインフィニティプール、チムジルスパゾーンなどを備えた施設で、一般的なチムジルバンよりもリゾート感のある過ごし方ができます。夕焼けを眺められる屋外プールも見どころです。
施設内のエリアによって利用条件が異なるため、チムジルバン体験が目的なら、チムジルスパゾーンを利用できるプランを選びましょう。
初めてのチムジルバンで気をつけたいこと
初めて利用する場合は、次のポイントを押さえておくと安心です。
- 浴場と共用エリアを区別する: 入浴時は男女別の浴場を利用し、共用の休憩エリアでは館内着に着替えます。
- ロッカーの鍵をなくさない: 腕などに着けて管理しましょう。施設によっては館内の飲食代を鍵で記録し、退館時に精算します。
- 水分補給を忘れない: 高温の部屋に長時間とどまらず、無理をしないことが大切です。
- 仮眠は施設のルールに従う: 休憩室はほかの利用者と共有するため、大声で話したり、荷物で場所を占有したりしないようにしましょう。
- 深夜料金や利用時間を確認する: 24時間営業とは限らず、深夜料金や滞在時間の制限がある施設もあります。
まとめ:韓国ドラマの定番シーンを現地で体験しよう!
チムジルバンは、入浴やサウナだけでなく、羊巻きタオル、ゆで卵、シッケ、広い休憩スペースなどを楽しめる韓国ならではのリラックススポットです。
ソウルで気軽に体験するならスパレックス東大門店、美容も楽しみたい女性ならspa lei、設備の充実度を重視するならアクアフィールド高陽やCIMERなど、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
韓国ドラマでおなじみの光景を実際に体験すれば、いつもの韓国旅行が少し違って見えるかもしれません。ぜひ自分に合ったチムジルバンを見つけて、韓国式のくつろぎ時間を楽しんでみてください。

