基本情報
作品名:シカゴ・タイプライター〜時を越えてきみを想う〜
原題 | 시카고 타자기(シカゴ タジャギ) |
英語タイトル | Chicago Typewriter |
視聴者の間で使われる略称 | |
ジャンル | ロマンス、ファンタジー、ラブコメ、時代劇、ミステリー |
放送時期 | 2017年4月7日〜6月3日 金土20:00〜(1〜8話) 金土20:30〜(9〜16話) |
放送局 | tvN |
演出 | キム・チョルギュ 「自白」「ファン・ジニ」など キム・サンウ |
脚本 | チン・スワン 「キルミー・ヒールミー」「太陽を抱く月」など |
最高視聴率 | 2.8% |
話数 | 16話 |
視聴等級 | 15歳以上 |
公式サイト | 番組公式サイト |
筆者オススメ度 | ★★★★★ |
あらすじ
人気ベストセラー作家ハン・セジュ(ユ・アイン)は、燃え尽き症候群に悩まされていたある日、アメリカのシカゴで古びたタイプライターと出会い、後にこのタイプライターがセジュの家に届けられることになる。前世の幻を見るようになったセジュ。交通事故に遭い行方を眩ませた間に「シカゴ・タイプライター」という連載を始めた自分のゴーストライターだというジノ(コ・ギョンピョ)が現れ、「スランプを克服するまで小説は自分が書くから、その代わりに俺の女に手を出す男たちを止めてくれ」と提案される。ジノの「俺の女」とは、セジュの熱狂的なファンで、ストーカーではないかと疑っていたソル(イム・スジョン)で彼女もまた前世の記憶をかすかに覚えていた。ジノに代わりソルを守っていたセジュは徐々に彼女に惹かれ始め、小説を書き進める中で前世の二人の関係が明らかになっていく。
見どころ
1930年代の朝鮮独立運動の時代と現代の2つの時代を背景に、スランプに陥ったベストセラー作家のセジュとその大ファンのソルと謎めいたゴーストライターであるジノの3人が、タイプライターに隠された前世の記憶を解き明かしていくファンタジーラブロマンス。
抗日が重要な要素なので少し重い部分はありますが過去と現代が交錯するして徐々に真実が明らかにされていく前世の悲しい記憶に観終わった後は余韻に襲われる事でしょう。筆者おすすめのドラマです。
キャスト
※桃色は過去(前世)の人物
ハン・セジュ ベストセラー小説作家。文壇のアイドル。傲慢な性格だが幼少期に捨てられた傷を抱いている。燃え尽き症候群でスランプに陥るがソルとジノとの出会いで前世の記憶を取り戻しそれを小説にしていく中で生活に変化が訪れる。 ソ・フィヨン 京城帝大医学部出身だが小説家になる為に中退した。朝鮮青年解放連盟(朝青盟)の一員として独立運動を繰り広げ、新聞の三文小説に暗号を混ぜて次の作戦を伝えていた。スヒョンを愛しているがその立場から距離を置こうとしている。 | ユ・アイン 「地獄が呼んでいる」「トキメキ☆成均館スキャンダル」など チェ・ミニョン 「君は私の春」「梨泰院クラス」など |
チョン・ソル セジュの熱烈なファン。獣医だったが狂牛病騒ぎで殺処分を担当したトラウマから現在は便利屋をしている。かつては射撃の国家代表選手だったが銃を握ると幻覚を見てしまう為に引退した。 リュ・スヒョン / アナスタシア フィヨンの助けでカルペディエムにやって来て男装して朝青盟の射撃手として活動していた。正体を隠す為にカルペディエムでは歌手アナスタシアとして活動する。命を救ってくれた覆面男をフィヨンだと信じて慕うがわざと距離を置かれてすれ違う。 | イム・スジョン 「メランコリア」「ごめん、愛してる」など チェ・ミョンビン(ソルの幼少期) 「恋慕」「ブラック〜恋する死神〜」など チョ・ミナ(スヒョンの幼少期) 「謗法(ほうぼう)〜運命を変える方法〜」「九家の書」など |
ユ・ジノ 海外のカフェに飾られていたタイプライターに封印されていた幽霊。カフェで開かれたサイン会がきっかけでセジュを見つけ出しタイプライターごとセジュの家にやって来る。スランプのセジュに代わって小説を書き驚かせる。自身の死の真相を暴く為にセジュに小説を完成させて欲しい。 シン・ユル 京城帝大法学部出身で表向きはカルペディエムの社長だが、裏ではフィヨンと共に朝青盟として抗日運動をしていた。親日派の家柄を利用して疑われる事なく店の資金を独立資金に回していた。スヒョンに射撃を教えた人物。 | コ・ギョンピョ 「プライバシー戦争」「恋のスケッチ〜応答せよ1988〜」など |
ペク・テミン セジュと同じ家で育てられた。短編小説「因縁」でセジュより2年早く文壇デビューしたがセジュの作品を盗作したものだった。現在は大学講師もしている。才能やソルとの関係でセジュに対する劣等感が膨らみ暴走する。 ホ・ヨンミン スヒョンを助け詩人と偽ってフィヨンとユルに近づくがその正体は日本軍の密偵で朝青盟を壊滅させる為に暗躍する。 | クァク・シヤン 「ああ、私の幽霊さま」「ウェルカム2ライフ〜君と描いた未来〜」など ソン・サンヨン(テミンの幼少期) 「今、私たちの学校は…」「ラケット少年団」など |
カル・ジソク ゴールデンベア出版の社長。かつては零細企業だったがセジュに目をつけて大成功した。金儲けをしようとするがセジュを心配するコミックリリーフ。 | チョ・ウジン 「ハピネス」「ミスター・サンシャイン」など |
マ・バンジン ソルの幼馴染で両親を失ったソルと共に育てられた。ドラマ脚本家志望。母親譲りの霊感で文才を願って霊能力を得てジノが見えるようになり一目惚れする。 | ヤン・ジンソン 「シティ・ハンター」など クァク・ジへ 「子どもが5人」など |
ワン・バンウル バンジンの母。ソルの育ての親。巫堂だが最近は霊能力が衰えつつある。ソルやフィギョンの前世を見抜き、霊能力を手に入れた娘を心配している。 | チョン・スギョン 「結婚作詞 離婚作曲」シリーズ、「ドドソソララソ」など |
ウォン・デハン ソルとバンジンの幼馴染。イタリアンレストラン「リカルト」のオーナーシェフ。片想いするソルにセニョリーナと積極的にアピールする。 | カン・ホンソク 「ホテル・デルーナ〜月明かりの恋人〜」「ザ・キング:永遠の君主」など ソン・ジュニ 「師任堂(サイムダン)、色の日記」「ミセン-未生-」など |
ウォン・マネ デハンの父親。 | チ・デハン 「ミッシング〜彼らがいた〜」「RUGAL / ルーガル」など |
ペク・ドハ 韓国文学の巨匠。テミンの父。セジュの父と友人関係でセジュの母親を愛していた。孤児となったセジュを引き取って育て後援者となるが、妻からはよく思われず、テミンがセジュの原稿を盗んだ事に目を瞑りセジュとの関係も悪化した。 | チョン・ホジン 「約束の地〜SAVE ME〜」「黄金の私の人生」など |
ホン・ソヒ ドハの妻でテミンの実母。セジュがドハの子供なのではと疑い冷たく当たる。ソン記者と結託してセジュを潰そうと企てる。 | チョ・ギョンスク 「霊魂修繕工」「悪の花」など |
ペク・セラ テミンの妹。フランスに留学中。 | ※発表段階のみ登場するが実際には登場しなかったボツキャラ。 |
ギョヌ セジュとソルを繋げたキューピッド犬。時折ジノに憑依される。 | ホドン(芸能犬) |
カン秘書 セジュの秘書。 | オ・ナラ 「オクニョ 運命の女(ひと)」「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」など |
ペット病院の院長 ソルの先輩でソルを自分の病院で働くように説得した。 | キム・ヒョンスク 「エマージェンシー・カップル」「ビューティフル・マインド」など |
ソン・ジョンウク LK雑誌記者。 | イ・ギュボク 「キマイラ」「ザ・プロファイラー〜見た通りに話せ〜」など |
ミヨン ゴールデンベア社員。 | シム・ミン 「自白」など |
イ・ジョンボン ゴールデンベア社員。 | キム・ソンフン 「ボイス3〜112の奇跡〜」「自白」など |
チョン・ドゥヨプ ゴールデンベア新入社員。 | パク・ジフン 「ダルスンの春」など |
ペク・ソル テミンの飼い猫。 | |
ヤン・ホピル セジュの神経精神科担当医。 | チョン・ビョンホ |
チョ・サンチョル セジュのストーカー。逮捕された後に自殺する。 | ハ・ギョン 「私のIDはカンナム美人」「カネの花〜愛を閉ざした男〜」など |
ハンナ・キム シカゴのカフェのアルバイト。直接訪韓してソルにタイプライターをセジュに届けるよう伝えた。 | パク・ソニム 「ビッグイシュー〜正義か悪か〜」「アイテム〜運命に導かれし2人〜」など |
カフェ社長 | |
ユ・チャンミン | |
バンジンの同僚 | チョン・ヨンジュ 「フォレスト」「法廷プリンス-イ判サ判-」など |
バンジンの同僚 | ナ・ヘジン 「武神」「空港に行く道」など |
ソルの同僚 | チェ・ソヨン 「ペントハウス」「霊魂修繕工」など |
スチョル 獣医。 | チョ・ヨンフン 「グッド・キャスティング〜彼女はエリートスパイ〜」など |
セジュの庭師 | チェ・ギョシク 「不可殺 -永遠を生きる者-」「御史とジョイ」など |
ゴールデンベア社員 | イ・ジス 「オールイン」など |
ゴールデンベア社員 | クォン・ジンラン 권진란 |
ダンサー | イ・ユジン 「悪魔判事」「アントラージュ〜スターの華麗な人生〜」など |
リベラ | ソ・ヘジン 「メランコリア」「ハイエナー弁護士たちの生存ゲームー」など |
公園の子供 | ハ・ルビ 「その男の記憶法」「熱血司祭」など |
警務局部長 | ピョン・ジュヒョン 「ミスター・サンシャイン」「秘密の森〜深い闇の向こうに〜」など |
警務局長 | チョン・ジンギ 「メランコリア」「オー!マイベイビー〜私のトキメキ授かりロマンス」など |
ユルの家の執事 | チャ・ゴヌ 「悪魔判事」「昼と夜」など |
John D. Michaels 「イカゲーム」「ミスター・サンシャイン」など | |
刑事 | イム・ホジュン 「ダークホール」「悪魔判事」など |
サラ金業者 | チャン・ギョクス 「ミッシング〜彼らがいた〜」「番外捜査」など |
カン・ハクス 「調査官ク・ギョンイ」「シーシュポス:The Myth」など | |
チョン・ジェヒョン 전재현 | |
ストーカー事件の捜査官 | イ・サンホン 「恋する泥棒〜あなたのハート、盗みます」「スケッチ〜神が予告した未来〜」など |
報道記者 | チョン・ヨンド 「袖先赤いクットン」「悪魔判事」など |
キム・スギン 「イモン〜禁断の愛〜」など | |
カン・ジフン 「悪霊狩猟団:カウンターズ」「テバク不動産」など | |
チョン・ミニョプ 「暗行御史:朝鮮秘密調査団(原題)」「ラケット少年団」など | |
ユン・ジェイン 윤재인 | |
私服警察 | チェ・ヒョンジュン 최현준 |
私服警察 | チャ・スニョン 「IRIS2-アイリス2-:ラスト・ジェネレーション」「医心伝心〜脈あり!恋あり?〜」など |
キム・ウンジ 김은지 | |
カルペ・ディエムの用心棒 | ホン・デソン 「悪霊狩猟団:カウンターズ」「女神降臨」など |
キム・ヨンア 김영아 | |
ユン・ブジン 「一人だけ」「調査官ク・ギョンイ」など | |
カフェのアルバイト | イ・スラ 「イ・サン」「ピオラ花店の娘たち」など |
パク・チョア 박초아 | |
ギョンジュ | イ・ジユン 이지윤 |
ソ・ヘジン 서혜진 | |
イ・ユジン 이유진 | |
キム・ハユン 김하윤 | |
クォン・ジョンヒョン 권정현 | |
シカゴ・タイプライター投資家 | ユン・ボクソン 「刑務所のルールブック」「ザ・バンカー」など |
チャン・ギボン 朝青盟の一員。 | チョン・ジュヌ 「メランコリア」「調査官ク・ギョンイ」など |
ヤン・ヒョンシク 朝青盟の一員。 | カム・スンミン 감승민 |
男性 フィヨンに時間を聞いて作戦開始を確認した。 | イ・テユン 이태윤 |
イ・ソンウォン 이성원 | |
キム・ドヒョン 김도형 | |
イ・ソニョン 이선영 | |
酔っぱらい客 | パク・ジホン 「哲仁王后」など |
容疑者 | キム・デゴン 「天気がよければ会いにゆきます」など |
キム・ナモ 김남호 | |
ドハの知人 | キム・ジョンホ 김종호 |
キム・テフン 김태훈 | |
チャン・ビョンス 장병수 | |
チョ先生 朝青盟の一員。 | カン・ドンユン 강동윤 |
妓生 | イム・ジミン 「ヴィンチェンツォ」「だから俺はアンチと結婚した」など |
学生 テミンを非難した学生 | キム・ホンヒョン 김홍현 |
学生 テミンを非難した学生 | ウ・ヒョヌク 우현욱 |
学生 テミンを非難した学生 | チェ・ダヨン 「だから俺はアンチと結婚した」「ボイス3〜112の奇跡〜」など |
キム・サフン 「キマイラ」「マイネーム:偽りと復讐」など | |
ヘソン 해선 | |
記者 | キム・グァンテ 김광태 |
カン同志 朝青盟の一員。 | イ・ドゥソク 「イカゲーム」「新米史官ク・ヘリョン」など |
イ同志 朝青盟の一員。 | シン・ウォヌ 「メランコリア」「プライバシー戦争」など |
同志 朝青盟の一員。 | イ・ウォンジン 「悪魔判事」「彼はサイコメトラー-He is Psychometric-」など |
警察官 拉致されたソルを救出した。 | チュ・ドンヒ 주동희 |
チュ・ヨンギュ 「軍師リュ・ソンリョン〜懲毖録<ジンビロク>」「秘密の森〜深い闇の向こうに〜」など | |
こんな人も特別出演
鹿の飼育係 2話に登場。 | ユ・ビョンジェ |
ソルの父親 登山を好んでいた。雪山でフィヨンの腕時計を見つけるが、遭難客を助けて他界。3,16話に登場。 | チェ・ドンムン 「狂わなくては」「ヴィンチェンツォ」など |
司会者 3話に登場。新書の制作発表会の司会者。 | チェ・ソンヒョン 「ビッグイシュー〜正義か悪か〜」「ヴァンパイア探偵」など |
ガールズグループ 新作品が面白いとコメント動画を撮影した。3話に登場。 | 宇宙少女 |
ソユン ソルの母。幼いソルを捨てて出て行ったが、ソル同様に前世の記憶を持ち、悪縁を断ち切る為だった。 ソフィア カルペ・ディエムのマダム。息子が女学生を守る為に日本人警察官を殺害し死刑となった為、解放するべ朝青盟を裏切る。 | チョン・ミソン 「彼はサイコメトラー-He is Psychometric-」「アンダンテ~恋する速度~」など |
チョ・サンミ セジュのストーカー男サンチョルの妹。サンチョルの自殺後に復讐の為ソルを狙い始めテミンに取引を持ちかける。 | ウ・ドゥイム 「新感染 ファイナル・エクスプレス(映画)」など |
各話エピソード
1話
文壇のアイドル、スター作家ハン・セジュ(ユ・アイン)はサイン会で訪れたシカゴのあるカフェで古びれたタイプライターを見つけて妙な引っ掛かりを感じる。一方、セジュの熱烈なファンであるソル(イム・スジョン)は個人的な事情で獣医を辞めて便利屋として働いていたある日、怪しい箱の配達を頼まれる。送り先がセジュの家だと知って大喜びするソルだが最近セジュを悩ませていたストーカーと勘違いされ門前払いされてしまう。一方で本物のストーカーがセジュに迫っていた。
2話
ストーカーを抑えて気絶したソルを仕方なく家に泊めるセジュ。事件は解決したかに思われたがセジュがストーカーからの手紙の内容を小説にしたという記事が出回り、盗作作家と言われてしまう。唯一の目撃者であるソルはマスコミに追われ、セジュは再びソルを敵対しし始める。
3話
スランプに陥って小説の続きが書けないセジュは出かけた先で事故に遭い、命の危機に迫られるが再び彼の前にソルが現れ、父親の山荘にセジュを運び込む。警戒するセジュだったが予期せぬ危機からソルを救う。セジュの消息が途絶えて絶望する出版社代表のジソク(チョ・ウジン)だったが突然セジュから小説の原稿が送られてくる。
4話
遂にゴーストライターであるジノ(コ・ギョンピョ)を捕らえたセジュ。ジノはセジュの新作小説「シカゴ・タイプライター」を代筆した幽霊作家だと認めるが縄だけ残して忽然と姿を消す。偶然ソルの家の前でジノを見つけたセジュだがソルはジノの事を知らないと言う。10年前に無名作家とアルバイト生として出会った因縁を思い出し徐々に和解していくセジュとソルだが翌日、二人のスキャンダル記事が出回りソルのもとにはファンからの脅迫が殺到する。
5話
幽霊作家ジノが書いた小説「シカゴ・タイプライター」原稿を燃やしてしまったセジュだが燃やした原稿の内容を自身も知っていた。その瞬間、1930年代の幻影を見てその中で小説の主人公と同じセリフを呟いている自分に気づき混乱する。ソルはセジュが探してくれた懐中時計を触っているうちに前世の記憶が蘇り、射撃を教えてくれて恋人のような友達のようなある男性の事が気がかりになる。そしてセジュの前に再びジノが現れ、自分を助ける為に小説を完成させて欲しいと頼み込む。
6話
ジノの正体を知ったセジュはジソクに話すが精神病扱いされてしまい、セジュとジノの気まずい同居生活が始まる。セジュを心配して超豪華弁当を持ってきたソルはセジュがジノに吐いた暴言を自分に言ったのだと勘違いしてショックを受けてしまう。セジュはジノを追い出そうとするが、ジノはセジュの前世を見せる。小説「シカゴ・タイプライター」はセジュが前世で書いていた未完成の小説で、小説を完成して初めて自分だけ転生できずにタイプライターに封印されていた理由が分かると告げるジノ。
7話
ジノとセジュは前世では独立運動を進める同志だったという事実に混乱するセジュだが現世は現世でしかないと言って冷たくジノを引き離し、傷ついたジノはセジュのもとを離れる。アンチファンになってしまったソルはセジュに冷たく接するが、前世の記憶のせいかソルに対する気持ちにセジュは再び混乱する。スランプを克服できずに執筆をやめてしまったセジュ。前世のスヒョンと転生したソルの事が頭から離れずジノを探す。セジュは元の自分を取り戻す為に小説を完成させる事を誓い、そこにジノも現れスランプ克服を約束してある条件を提示する。
8話
テミン(クァク・シヤン)のせいでソルと引き離されたセジュはソルに意外な告白をしてソルを混乱させる。ジノの指導の下でセジュはソルに近づき、ソルは近づいてくるテミンに線を引いた。セジュは近づくほどに重なるスヒョンとソルに動揺する。前世が見えるというソルの告白にセジュとジノは驚く。
9話
京城とは異なる現代のソウルを見た事がないジノはセジュにソウル観光を頼んでソルと3人でのデートを企画する。青春を賭けて新しい世の中を熱望していた前世を懐かしんで現世に転生して一緒に暮らしたいという想いを強めるジノ。ジノとの執筆中に独立運動の主導者が自分(フィヨン)だったと知って驚くセジュ。一方、セジュの育ての親であるドハはセジュの原稿を盗んでデビューした息子テミンにセジュが草稿を持っている事を告げ、事実を明かして一からやり直すよう勧めるが、そこにソルがやって来て話を聞かれたのではないかと動揺する。
10話
執筆活動が進むほど、ジノの記憶よりもセジュの前世の記憶が鮮明に描かれていく。セジュの小説を見て驚いた女性、それは幼いソルを捨てて逃げた母親だった。小説を呼んですぐにソルを訪ね、ソルを捨てた本当の理由を打ち明ける。一方、酒に酔ってセジュを訪ねたテミンは翌日、セジュが居ない間に「因縁」の草稿を盗み出そうとしてジノと対面し驚く。ソルは母親の話に混乱し、スヒョンがフィヨンを殺したのではないかと恐れを抱き始める。
11話
精神不安定なテミンを見つめたセジュは彼の前世ヨンミンを感じて「因縁」の草稿を手渡すが、前世を覚えているジノはテミンが裏切ると感づいてこれに納得できず草稿を取り戻す。そんな中、ジノは自分が前世の名前を呼べばその人の目に見えるようになる事に気付く。ソルは前世と同様にセジュを危険に巻き込むのではと不安になり最後のデートを楽しみ、彼女の心情を察したセジュも彼女を慰めるが、そんな中、1台のオートバイがソルを襲い、守ろうとしたセジュは気を失って病院に運び込まれる。
12話
前世に縛られず現世で思いっきり恋愛をする事にしたセジュとソル。セジュはソルにてミンとの仕事を辞めて小説を完成させようと持ちかける。ジノをソルに紹介したセジュ。ジノがスヒョンの名前を呼び、遂にソルもジノが見えるようになる。三人は前世の記憶を求めて共同執筆する事になり、ジノの力で前世を体験しに行くがその間にジノは自身の最期の瞬間を思い出し、二人が訪れた前世の世界でも銃撃戦が始まる。テミンは自身を脅迫していたサンミと取引をし、サンミはレストラン「リカルト」の新しいアルバイトとしてソルに接近する。
13話
自身の最期を見て衝撃を受けたジノは痛みに襲われ、体に現れたヒビから消滅の危機が迫っている事に気付く。前世を訪れたセジュとソルは前世の自分達と対面し、密偵の存在に衝撃を受ける。サンミはテミンを刺激してソルに対して本格的に動き始め、狙いがソルだと知ったセジュはソルを家に匿う。
14話
三人での共同生活と執筆作業が始まり幸せな時間を過ごしたのも束の間、ジノがテミンの盗作を暴き、憤怒したテミンとサンミによってソルが拉致されてしまう。追い詰められたテミンは投身自殺を図るが止めたセジュが誤って転落してしまう。前世では三人が偽装して日本の警務局首脳部が集まる宴会に潜入していた。殖産銀行と東洋拓殖株式会社に爆弾を仕掛けた朝青盟の作戦にヨンミンと日本警察は宴会場を離れ、その隙に他の独立を叫び宴会場で作戦を実行し始めた。
15話
1933年、歌手として宴会場に潜入して狙撃手として仕事を終えたスヒョンは脱出するが目をつけていたヨンミンによって捕らえられてしまう。フィヨンとユルは密偵の存在に気づき、ユルはスヒョンを助けるべきだと言うが主導者として反対するしかないフィヨン。ユルはヨンミンに自分が朝青盟のリーダーだと告げるが拷問されるスヒョンを見て遂にフィヨンの名前を出してしまう。二人を救おうとしたフィヨンもまた潜伏していた山中を襲撃され絶壁に追い詰められる。一方、現世では転落したセジュはジノのおかげで一命を取り留め、ソルを救出して意識を失う。
16話
母から前世の全ての真実を聞いたソル、前世の記憶を取り戻したセジュ、消滅の時が迫るジノは前世の記憶に迫る。1933年の京城。ユルの手助けで釈放されたスヒョンは機関短銃「シカゴ・タイプライター」を手に取る。ユルはフィヨンが残した小包を開け、彼の遺言を見て嗚咽する。スヒョンの銃が向かう先とユルの死、この全ての事実を伝えなければいけないセジュとソル。
結末
▼ネタバレ注意!!
フィヨンはユルに自分が書いていた小説を完成するように遺書を残していた。フィヨンから送られた遺品のタイプライターを見て嗚咽するユル。
現世ではテミンが海外逃亡しようとするがジノがそれを阻止。謝らずに言い訳ばかりするテミンだが部屋の前には警察が待ち構えていた。
セジュに付き添っていたソルが気を失い、目を覚ました時にセジュは「前世で死ぬ前に神に生まれ変わっても三人一緒にいさせてと願った」と明かしして願いが叶ったと微笑む。
母親を訪ねたソルは前世は過去の話だと言って前世の全ての話を聞いた。
ジノはセジュの記憶が全て戻ったのに自分の記憶が戻らない事に苛立ち、セジュに全部話して欲しいと言い、セジュは推論だと言いながらジノに対して口を開いた。ユルがスヒョンを守る為にアジトを密告したと聞いて衝撃を受けるジノ。そこにソルが現れて、ユルを殺したのはスヒョンだったと明かす。
スヒョンは出所した後、カルペ・ディエムで行われていた日本軍のパーティーに乗り込みヨンミンを含む日本軍を射殺。道で遭遇したマダム・ソフィアを始末した。
ユルは誰かが復讐していると聞いてカルペ・ディエムに向かう。タイプライターで小説を書いていたユルの前に現れたスヒョン。銃の持ち方を厳しく指導し自分の頭を狙わせるユル。なぜフィヨンを売ったのかと涙するスヒョンに、どうしてもスヒョンが死ぬのを見たくなかったと明かすユル。ユルが望んだ通り朝青盟の掟に従いスヒョンの手で銃殺された。スヒョンを守るという約束も小説を完成させるという約束も守れなかったユルはタイプライターに倒れ込み命を落とす。
スヒョンの前にフィヨンの幻影が現れる。一緒に行きたいというスヒョンを宥めるフィヨンだが、スヒョンは疲れ切ってフィヨンが残した懐中時計を握りしめて山で死んだ。時が流れ、時計を拾ったのはソルの父親だった。
ジノは全ての真実を知り倒れ、目を覚まして許しを乞う。フィヨンは既にユルを許しているというセジュ。スヒョンの気持ちを代弁して感謝していて、三途の川を渡る時も何度も振り返るほど申し訳ない事をしたと伝えるソル。
ジノはフィヨンとの約束を守ろうとしてセジュやソルと共にフィヨンの小説を完成させた。セジュは消滅したら生まれ変われないから生まれ変わるまでは原稿の中に封印されていろとジノに告げる。
フィヨンがやりたがっていた釣りに出かけた三人。三人は先に釣れた人の願いが叶うと言って賭けを始める。「必ず生まれ変わる」と願ったジノの釣り針が揺れるがジノはいつの間にか姿を消していた。1ヶ月後、セジュの小説は成功的に発売され記者会見でジノへの感謝を伝えた。
1930年代、フィヨンとスヒョンのもとに現れたユル。ポケットからは来世でセジュとソルと撮った写真が出て来た。
幽霊だから写っていなかったのに、元の世界に戻った時には三人とも写っていたという事は…詳しくは描かれなかったけどユルも転生してセジュとソルと仲良くやっているという希望を抱かせてくれるラストでした。
OST
Part.1
Satellite (위성) / 솔튼페이퍼(SALTNPAPER)
Part.2
아주 오래된 기억(Blooming Memories) / 백예린(ペク・イェリン)
Part.3
우리의 얘기를 쓰겠소(Writing Our Stories) / SG워너비(SG Wannabe)
Part.4
Be My Light / 케빈오(Kevin Oh)
Part.5
Come ith Me / Boni Pueri
Time Walk / Boni Pueri
フルOST
作品にまつわるエピソード
●イム・スジョンにとっては「ごめん、愛してる」以降実に13年ぶりのドラマ復帰作だ。
●前世の時代背景は新聞の号外に昭和8年と書かれている事から1933年を舞台としているが、作中には1939年に発表された歌が登場するなどの矛盾も存在する。
●作中では実在する作家の名言や関連文句、セリフが多く使われている。
関連動画リンク
製作発表やポスター撮影・インタビューなどのリンクを貼っていきます。
●製作発表
●台本リーディング
●メイキング